圧倒的天才による圧倒的セラピー(藤井風 LIVE感想22/10/15大阪)
- 2022.10.23 Sunday
- 18:03
行ってきました、
藤井風 パナソニックスタジアム吹田。
春の倉敷市民会館が当然のごとく外れ、
私的には昨年神戸以来、2回めの風さん。
→何なんはこっちのセリフなんよ (藤井風 LIVE感想21/11/12神戸)
いいなーと思って聴き出したのは
何なんwの頃からなんだけど、
→ごちゃ混ぜプレイリスト
普通にLIVEに何度も行くことになるとは。
風さんはコロナ禍で苦しんだこの2年間で
唯一得た『新しい好き』かな。
だからって詳しい訳では全くない。
他バンドオタクのただのライトリスナーです。
レポなんてとんでもないけど、
素晴らしいLIVEだったので
感想だけ書いておこうかな。
口も性格も荒みきった素人な上に
ここは自分のBlogなので、
割と素直な気持ちを書きます。
嫌な気持ちになるファンの方がいたら
ごめんなさい…。
先に謝っておくスタイル。
もちろんネタバレです。
パナソニックスタジアム吹田は
大会場に行き慣れたB'zオタクの私が
初めて行くスタジアムだった。
それもそのはずで、LIVE使用は初だって!
行き帰りは特に帰りが結構大変。
ただ、スタジアム自体は非常に綺麗で
スタンド席も広く(ドリンクホルダー最高)
トイレも多そうで(非常に重要)
どこからでも見やすい、良い会場でした。
昼は季節外れの暑さがきつかったけど、
陽が傾いてからは秋晴れ+涼しい風が吹いてきて
野外LIVEってこんなに気持ち良いんだーーって
思ったよね…(そのような経験がほぼない)
私たちの席はスタンド下段中央ちょい右。
見やすい&音を遮るものもなく快適だった。
ステージセットも至ってシンプルで、
サイド席の視界を奪うごてごてしたセットも
無駄な装飾も一切なく(含蓄)、
代わりにクソデカスクリーンが
両サイドと中央に。
非常に好みでした。
そしてセンターに花道があった!
始まる前にスモークが出てきて、
「バイブスだな…」とつぶやく
Suchmosファンの私。
バンドメンバーが登場!
中央のせり上がりに真っ白な影が見える。
1.何なんw
開幕何なんで驚いた!
それより登場した風さんのスタイルに驚き。
いつも通りビッグシルエットな
白のサルエルセットアップには、
肩からドレープを入れた
ベージュの別布が付いている。
菩薩様が付けている条帛みたいな感じ。
さらに中央の高い位置のセットから
座禅スタイルで登場したもんだから、
教祖感半端なかった。
ところが口を開くと
「立ちたい人は立ってもええんやで〜」
だったので忍び笑ってしまったw
この人どこに居ても
『いつも通り』に見えるのが凄い。
スタジアム級アーティストになるために
生まれてきたような風格というか。
3年目で4万人を目の前にして
一切変わらない泰然自若ぶりよ…。
アウトロは花道で恒例の?立ちピアノ!
アウトロってか、ピアノソロだよね。
『何なんw』はこれを見に来た!ってほど
LIVEのメインに持ってきてた印象なので、
これを冒頭に持ってこれるほど
ヒット曲が増えたんだなーと実感した。
知らんけど。
2.damn
これ好きなんだよねー!
ウッドベースとっても良い!
ダンサーさんたちが出てきて
風さんもMV的なダンス。
ダンスのキレはプロとは違うけど、味がある。
長谷川将山さんが登場して生尺八披露!
生で尺八聴けるのは貴重だなあ。
3.へでもねーよ
イントロで座りスタートだった(と思う)けど、
風さんは本当にぺしゃんって座るから可愛いw
どこだったかな、奏者の紹介をしていた。
「よお来てくれました〜」
相変わらず喋りだすと空間がスローになるw
客席きょろきょろして
「うう;;」って腕で
顔を覆ったりのリアクションしてて、
泣きマネしてるのかと思ったら
本当にうるうるしてたのかな?
有観客スタジアムが出来て良かったねえ…。
「みんなここまで来るのに
大変なこともあったじゃろうけど」
「みんな思いやりを持って、助け合って」
楽しい時間にしましょう的な。
セルフ通訳的な英語MCももちろん健在。
「don't worry」
「This is our world」
「This is our garden」
4.ガーデン
バンドメンバーのせりがかなり高く、
そのセットにLEDで美しい花が。
中央スクリーンにイメージビデオ的な
見たことない映像。
古い映画のような加工がされている。
お花のガーデンで微笑む藤井風。
そして両サイドの巨大スクリーンには
映像そのままの生藤井風の美しいお顔がアップ。
色々『分かってる』な……。
そりゃ花も咲く…(最低な感想)
後でMVとして発表されるのかな?
5.やば。
ダンサーさんがベンチを運んでくる。
ベンチに寝転んだり座り込んだり
けだるげな仕草、のちダンサーとダンス。
てかこの曲絶対歌うの難しいのに
よくあの姿勢でぶれないな…。
TAIKINGのギターが鳴り響く。
タイキ君元気そうでにっこにこで嬉しい。
Suchmosファンの私にとって、去年のこの日は
HSUさんの悲しいニュースを聞いた日だったから。
しかしこの曲何だろ?新曲?
6.優しさ
えっ!
アレンジされたってレベルじゃない、というか
『優しさ』にピアノを入れないの??
びっくりした!
「花の咲く季節が戻ってく る Uhh…Ah〜」
のロングトーン部分から
一気に会場の空気が変わった。
刺さるのではなく、降り注いでくるような。
すごいシンガーだな…。
左手の平をマイクの底に
添えるように持っていた。
すべすべした指が若い。
輝く未来が見えるようだ。
「Next new song」
「ここからは初めての試みで、
この曲だけ写真、動画、SNSアップOK」
「でもなんか分からんけど、
ネタバレ禁止、いうことで…
(ちょっと不満そう?w)
明日までアップはせんで欲しいんじゃけど…」
7.grace
私はスタンドでどうせ綺麗に撮れないし、
じっくり聴きたいしニョッキダンスしたいしで
画像3枚ほど撮っただけだった。
中央スクリーンに映るスマホのライトは
確かに綺麗だった。
私の最愛の歌手、稲葉浩志さんが
この景色を初めて見た時
「街の灯りが灯るような…」と言ってたけど
まさにそんな感じ。
…ただ、座席から見える景色は
きらきら目の前で歌い踊る歌手を
レンズ越しでとらえた液晶が
ずらーっと並んでいて、
集中できないなあ…って。
あとパシャパシャ音がすごく邪魔。
洋楽ではスタンダードになってるのかもだけど、
個人的には演奏中の撮影許可は
やっぱりあまり好きじゃないな。
▼藤井 風 - grace(Official Video)
アウトロからゆったりレゲエタイム。
花道でのんびり搖れている風さん。
スマホ片付ける時間取ってくれてるのかw
割と皆さっとしまっていたけど、
撮り続ける人いそうだなーって思ってたら
「それじゃそろそろ
ケータイしもうてもらおうか〜」
って本人スローなアナウンス。
方言もあるけど角が立たない話し方する人だなあ。
8.帰ろう
えっ!
『帰ろう』は風さんの曲の中でも
トップランクに好きな曲なんだけど、
レゲエアレンジになってて衝撃だったw
原曲に滲む陰が無くなり、
スローでカラッとした印象に。
これがまた、日が落ち心地よい風が揺らす
野外にはとても合っていて良かったんだよね。
ここにきてなぜレゲエなのかは分からないけどw
9.さよならべいべ
ワイパー手振りじゃん。
手振りならまかせろー!
行進みたいな振りが可愛い。
MC。
「みんな疲れたじゃろ?」
「座ったりしてゆっくりしてもろうて」
その合図で皆が着席する。
体力の回復させてくれるのすごい…
(ロック畑オタク謎の感想)
花道にてピアノソロ。
さっきまで歌手だった人が
ピアニストになって圧巻のプレイ。
初めて知った時に
『すごい人出てきちゃったよ…』
って慄いたんだけど、
どこまで広く深いんだろうか…。
10.ロンリーラプソディ
ピアノソロからイントロへ。
「一緒に深呼吸しましょ」
「綺麗なものだけ吸って〜」
「ネガティヴなもん全部吐き出して〜」
「綺麗なものだけ吸って〜」
「ネガティヴなもん全部吐き出して〜」
浄化セミナータイムである(褒めてる)。
ネガティヴなもん吐き出したら
何も残らなかったらどうしようと思いつつ
深呼吸。
中央スクリンのLEDは
最初枯れ木が一本立っていて、
その木がだんだん葉を付けていく映像。
ロンリー〜アウトロから
再びピアノ繋ぎで
11.それでは、
厳かな、という重みはないのに
神聖と表現したくなる空気感。
ファルセットが優しくて心地よく、
泣く子も眠ってしまうんじゃなかろうか。
絶対何か癒やしの波形が出ている。
中央LEDの一本木には
実(ライト)が成ってゆく。
世界観完璧かよ…。
12.青春病
ここで花道に走り出した、はず。
青春を「どどめ色」で歌ってくれる人は
信用できる。
手を振り回すような振りがあったじかな。
風さんは割と、客に同じ動作を煽るような
はっきりしたアクションをしないので
なかなか客の振りが揃わないw
そういう主義なのかも。
アウトロでTAIKINGが弾き倒し、
アップで写っていてテンション爆上がりだった。
ロックじゃないのでギターが
前面押しにはならない調整ながら(たぶん/素人)、
LIVEの大事なスパイスになっていて嬉しい。
風さん一旦袖へ。
LEDの灯ったバンドメンバーのせりが
とんでもなく高くまで上がってびっくり。
ステージ暗転の中メンバーのシルエットが
赤いLEDに浮き上がり、
環境SEみたいな音楽が流れている。
ジャジーな演奏(※素人)
ウッドベースからの…
13.死ぬのがいいわ
高い位置のメンバーよりもさらに頭上から
サックス吹きながら
真っ赤なセットアップで現れる風氏。
ちなみにこの日バンドメンバーの衣装が
ドレスシャツ中心だったんだけど、
この赤い作務衣みたいな
セットアップのインナーも
ドレスシャツっぽかった。
一切脱がなかったけどw
中央スクリーンには
再び見たことのない映像が。
敢えて映像が途切れるような
ノイズを入れた激しめの映像。
これがエモーショナルな演奏に
とっても合っていた。
世界的にヒットした曲として
LIVEの『見せ場』を完璧に作ってたな。
(あれ?演出だよねあれ?wトラブルじゃないよね?w)
▼藤井 風 - "死ぬのがいいわ" Live at 日本武道館 (2020)
嫉妬心すら浄化される天才ぶり。
こっちが何なんじゃわ。
出来ないことないんか。
14.燃えよ
しゃがんでファルセット、からの
TAIKINGギターへ。
ここでステージ前激しめに炎が吹き出して
『火!!!』ってメモった私。
原始人かよ。
火を見ると安心する界隈なもので…。
もーえーよ、も振りっぽいのがあるけども
やっぱりサビまで手拍子中心の客席。
あの真っ白なショルキーが登場!
全くもって鍵盤見てないのがスゴイ。
体の一部みたい。
15.きらり
イントロ繋ぎに
ぶち上げクラブタイムがあって
風さんのLIVEでダンスタイムがあるの新鮮!
でも視界が全く踊ってないから
踊っていいのか迷ったw
「すいた〜吹田スタジアム〜」
風さん独特のゆる会場煽り。
アガるというか癒やし。
大勢のダンサーと一緒に踊る風さん。
去年より体力アップや慣れもあるのか
のびのび踊っていた印象。
しかし『きらり』の大ヒット以降も
LIVEの要になれるキラーチューンが増えたね!
16.まつり
来た!
今回のスタジアムのキーであろう
盆ダンスタイム。
ワイパー手振りの稲穂が揺れる。
ここは客席綺麗に揃っていて綺麗だったー。
サビのひらひらおどりも楽しい。
びっくりするぐらい高くまで上がったせりで
風さんがひらひら踊っていた。
何だこの心象風景。夢か。
この日最高潮にボルテージが上がったところで
LEDに花火が。
色合い綺麗だね〜って見ていたら
頭上でマジ花火が上がり始め、
びっくりしてマスクの中で
ぽかーんって口開いてしまった。
辛かった今年盆深夜、画面越しに見た
『まつり』生演奏を彩る生花火は
コロナ禍以降の皆の苦労をねぎらい
讃えているようで、ちょっと涙が出た…。
圧倒的セラピー。
しばらく滞留した
硝煙のかおりに包まれたのも良い思い出w
ダンサーさん紹介!
ダンサー達弾ける笑顔でステージ袖へ。
「皆Amazing!皆Amazing!皆Amazing!」
皆に感謝を伝える言葉につなげて
「わしも頑張らんといけん」
と謙虚な言葉。
「あんなに花火ブチ上げてしもうて
最後かと思ったら、
次が最後の曲です」
ってラストまで笑いを忘れないw
「みんなそのままで
パーフェクトな存在ということを忘れないで」
「同じ時代の同志として」
「愛すること、生き続けること
諦めんでください」
という趣旨のMC。
はじめに見た時から一貫して
お坊さんのように悟った人だな。
状況が激変しただろうに、この若さで
ぶれないのは凄い。
17.旅路
この曲がTV初歌唱だったよね。
あの頃より安定した深みのある歌声で、
疲れた体に染み渡ってきた。
ラスト、両手ピースを頭上に
バンザイのように掲げてにこっ!
しかし笑顔まで綺麗。美貌よ。
彼が持ってないものないんじゃないだろうか。
あれ、バンドメンバーどこで紹介したっけ…。
忘れてしまった。
今回はメンバートークなかったね。
ここだったか忘れたんだけど、
ステージを作ってくれたりしたスタッフに
拍手を贈ってってMCがあったと思う。
graceが流れる中、
アリーナ上手、下手、スタンドに走って
エアーハグする風さん。
スタジアムが震えるほどの拍手が鳴り響いていた。
感極まった表情でお客さんを眺めながら
ステージを降りる風さんに、
良かったなあ…と親心のような感慨が…。
まずはスタジアムLIVE大成功、
おめでとうございます。
アリーナツアーは日程的にも行けそうにないけど、
また絶対行きたいです。
唐突に終わる。
また思い出したら追記しようかな。
最後まで読んでくださって
ありがとうございました。